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其の五:シニアハウスプラン設立から現在にかけて

募集しても数か月間も、何回出してもだれも来てくれません。
そこで心配してくれた元部下(現在福祉体験館の課長)の寺井さんが、「大塚さん」という女性の現職の経験者を連れてきてくれました。
福祉用具の納品現場で逢ったそうな。
経験者と聞くや否や「あなたにぴったりの職がある」と騙して?
連れてきてくれました。

今の年齢は半世紀を越してますが、当時は40代前半でした。
本人曰く「寺井さんに勝手につれて来られて、頼みこまれた」
そうな・・・彼は困っている僕を見て一生懸命探してくれたのでしょうね。
ありがたい話です。

疲れ果てていた僕はパンをかじりながら履歴書なんか見ずに
「ほな、すぐ来てな」で面談は終わりました。
僕    「パン食う?」
大塚さん 「いりません」

そんな会話だけ覚えています。

それからは、忙しい傍ら勝手も分からなかったと思いますがシニアハウスプランの発展に協力してくれました。
ここでは書ききれない位、本人も苦労したことでしょう。
女性ならではの視点でプランニングしてくれるのが特徴です。
お客様のために色んな事を一生懸命考えてくれます。

現在は退職し現場を離れていますが、いつもうちの事を心配してくれ、また応援してくれています。うちの会社でも今尚語り継がれる伝説の女営業ウーマンです。本当に会社として尽力してくださった事を感謝します。

それから事務員さんとして「吉田さん」が来てくれました。
さすがに打ち合わせや、訪問中に連発でたくさんの電話があると打ち合わせが何十分も止まってご迷惑をかけてしまいます。
「やっぱり事務員さんがいるなあ・・・」
事務員さんを募集することになりました。

事務員さんの正社員募集はびっくりするくらい応募が来ました。
「こんな小さな会社なのに・・・・」
それだけ女性の正社員というのは世間的に職が少なく、恵まれていない環境なのだ。と痛感しました。もっと女性の正社員も活躍できる会社にも育てていかねば!

吉田さんには図面の作成から申請書類手続き、その他かなり幅広い業務をしてもらい営業マン皆信頼を寄せています。(怒らすと仕事が後回しになるかも?)

吉田さんのいい所は「気遣い」が半端ではない事です。我々男どもが「ボーー」っとしていても廻りでテキパキと用事をこなしてくれ、常に気配りの絶えない「昭和を代表する女性」ではないでしょうか。本当に素晴らしいです。

女性2名でしたので、会話があり有難いことでした。
人が入ると、またそれ用に会社のシステムをずっと変えていかねばなりません。
しかしこの仕事はジェットコースターのような動きで仕事の件数が変動します。
暇な時期は結構暇、忙しい時期は期限をきられ、恐ろしいほど被ってくる仕事です。

その次に「男の営業が必要だ!」と言うことで来てくれた井上君。男前でスマートな彼も本当に会社のために尽力してくれました。彼のおかげで「住宅改修カタログ」が作れたことを昨日のように思い出します。現在(2017)年は実家の木工所を継いで伝統工芸の伝道師となって頑張っています。新聞にも載っており彼の今後の活躍にも期待しています。また一度飲みに行きたいものです。

設立3年目/「株式会社シニアハウスプラン」に社名変更・増資

ハンコや印刷物すべて作り直し・・・結構費用が掛かりましたが、社員方々にとっても「株式会社」の方がいいであろうとのことで名前だけの事ですが、変えました。ここでようやく「有限会社」のままにしている会社の理由が分かりました。名前が変わりお金が掛かるだけであとは何も変わらない・・・。

● 設立4年目 / 事務所建築・本店移転


倉庫も手狭になり社員方々にも迷惑をかけていたので思い切って事務所を建てることに。夢のような話でしたが、真剣に突き進めば見えてきました。
福祉体験館も倉庫が必要な中で、うちの部材倉庫などを一つ借りていました。
どう見ても迷惑が掛かっておりました・・・。肩身も狭い・・・。ご迷惑・・・。

当然儲かって建てたわけではないので銀行から融資を受けて事務所を建設しました。土地の取得についてのみ、父親の協力を得ました。これには本当に感謝しております。

偉そうに言っても人生経験も浅い!無知な小僧なのです。
ここでも自分の不甲斐なさを思い知らされました。
父はやはり苦労人なのです。

建築物については建築士さんにお世話になり、本当に色々な勉強になりました。
調整区域での店舗建設でしたので地元で一級建築士で稲継設計さんにご協力いただき、開発許可を経て店舗を建築できる許可を得ました。1年以上かかりましたが。

ここで農地転用や農振除外、地目変更など一連の建物に関する経験をしました。
なかなかサッと行かないもんなんですね・・・。時代によって法律も変えていかないといけない部分も多くなってきていると思います。

建造物については色々勘案してコストを考えた結果、「関西ハウス工業」というプレハブメーカーさんにお願いすることに決定しました。2日で建ちました!はやい!時代ですね。
見た目がシンプルすぎますが、贅沢は言えません。
ただでさえ、実力以上の事を背伸びしてしたのですから・・・。
( ← 事務所開設秘話へ )
中身の工事は営業後に夜中コツコツと自分で造作しました。免許もあるため、下水、電気、大工、塗装、外構、出来る所は全部一人でやりました。楽しかったなあ!!。だって、自分勝手にできるんだもの。5,6kg痩せました。ダイエット効果もありましたね。
最後の内装などはプロに!僕がしたらグチャグチャになりますものね。

しかし建物を建てたからと言って設備機械のように利益を生むものでは無いので色んな部分をケチりました。便器は展示放置品をもらってきて掃除しました。
事務所建築に関しては保持資格が役に立ちました。

しかし、「本当のプロ」とは常にその仕事に関わっている者です。
僕がした水道工事・・・・ボンドの塗り忘れで一度事務所の床が水に浸かりました。「やっぱり餅屋は餅屋やな」手すり工事でいつもお客様から言われる言葉をつい、つぶやいてしまいました。まあ、自分達の事務所だからいいですけど。

外部まで予算が無く、砕石のままで済ますことに・・。勇気が無かった・・。

その思い3年越しで平成24年にアスファルトの駐車場が完成しました。
社員共々「やっと会社らしくなった」と感動しました。

そして 施工の「國井さん」が入社

元は福祉体験館の営業マンとして勤めておりましたが
「どうしてもシニアハウスプランの仕事を職人としてやりたい」
という強い希望がありました。

國井さんは福祉体験館の現社長に自らその旨を伝え、了解をもらって当社へ来てくれました。「この仕事がしたい!」と思って入ってきてくれることは本当に嬉しいことです。

何も教えていませんが、非常に短期間で色んな事を一緒に試行錯誤し以前の外注依頼時より随分高品質な施工が可能になりました。やっぱり人間「意欲」があると成長度合いは半端ではありません。
彼の良い所はストイックに品質を求めてくれるところです。
絶対に中途半端なことは好みません。ですから全社員國井さんが施工してくれると安心で工事現場を任せられます。

今までは手すり工事も外注に依頼していました。
外注に依頼すると会社的には人件費リスク・在庫リスクを負わなくて済みますが、お客様にとってはデメリットが発生してしまうことがあります。

自社施工 國井さんが入ったことで(自社責任施工)

  • 施工品質が飛躍的に向上した     (責任を持って施工してくれる)

  • 在庫を置くことで種類が非常に充実した(自分たちで品種検討できる)

  • クレーム品質のメーカーの物は早期に種類替えできるようになった

  • 施工時間の短縮に成功した

  • 施工にかかるまでの日程を工夫・短縮できるようになった(待たせない)

 

様々なメリットを会社に享受してくれています。

一番うれしいのは彼がほぼ休むことなく毎日手すりの施工が出来ていることです。毎日安むことなく一般のご家庭の手すりを取り付けている職人は全国探してもあまりいないでしょう。みな何かしらの作業兼務が多いのです。

購入本数を調べたら、合計年間2500m~3000m取り付けています。
それでも今なお技術向上に前向きに取り組んでくれております。
仕事に完璧はないし、ずっと改善・試行・改善・試行の繰り返しで永久的な物なのです。満足したらそこで終わり、何事も終わりはないのです。…

そんな國井君も10年間勤めて頂き、「防災用具」の会社に転職しました。
彼もまた、勤続中会社にとって重要な役割を果たし大きなものを築いてくれました。
感謝です。また機会があったら現況など飲みながらでも話しできたらいいですね。

更に三木地区に 「石川さん」

 

が営業として入ってきてくれました。
「スーパーマイペース男」です。
僕とは全く違うタイプの人間です。理解できない部分も多々あります。
僕は「宇宙人・石川」と名付けております。
現在で3年がようやく経過し、やっといろんな事で実を結んできた気がします。
最初は「ほんまに大丈夫かいな?」と思う事も多かったのですが、それでも信頼し任せ続けるとそれなりの結果が出せるようになってきたと感じます。

彼の良い所は・人の話が聞け、スマートにスピーディにまでとはいかないが、きっちりと粘り強くこなしてくれる、説明などを細かくしてくれて納得いくように話をしてくれます。
ある種の安心感があります。マイペースについては、良い所でも悪い所でもありますが、良い部分を自分自身で自覚し、引き出せればもっと成長してくれると思います。

彼のいい所は「許容」出来る所です。僕は思いどうりに行かなかったら「イラッ」としますが彼はそういう所が無い・・。「しゃあないな」で飲み込む。僕の見習うべき点であると思います。
そしてストレスもない・・。やっぱり宇宙人か??

更に小野加東地区に若さ溢れる「大東君」

 

も入ってきてくれました。
この仕事の特徴はすぐに「オッサン化」していくところです。
入って2年たっていませんが、容姿は5歳以上老けました。

いやいや、落ち着きのオーラが身に付いたということでしょう。
ご高齢の方と接する機会が多いので、そういう恩恵?もあるかもしれません。

彼の良い所はそれなりの仕事量でもスマートに段取り良くこなせる所です。
行動力もあり機転もききます。根性もあります。今は足らぬところもあるけれど、今後の経験で深みが出てくることでしょう。それと、「男前」なのも立派な特徴です。最近太ったらしいですが、気を抜くと僕のようにただのオッサンになるので気をつけましょう。要領の良さ、先を見る力、短時間で集中してやりきる能力。見習いたいですね!現在は「住宅改修部 部長」として頑張ってくれています。最年少ですが部長です。人間性の成長も楽しみですね。

石川君が加西へ、2015年三木地区河島君が入社。

最後に残った三木地区。私としては今までお世話になりっぱなしの地区でもあります。
何度も何度も面接し「彼や!」と選んだのが「河島 剛」くんです。
面接後4か月待ちました。

彼の良い所はコミュニケーションの多様さですね。気も使い気配りも出来て社内を盛り上げてくれるムードメーカーです。眼鏡の奥はいつも厳しい目でチェック!
お客様から一番「喜びのメッセージ」が多いのも彼です。メンタル的に年々鍛えられ最近では本当に心もたくましく、体も丸くなりました。今後の活躍には大いに期待します!!
人任せにせず、きちっと仕事をやり切る所、最後までコミュニケーションを取り続けて本当に仲良くなれる所。素晴らしい。見習いたいですね。

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